車内の空調という点では、窓を開けるというのがプリミティブですが、いい方法です。
そのとき窓を全開にしてはいけません。
クルマは走行していると、Aピラ1(運転席の斜め前にある柱)から後方は負圧が発生
します。専門的にいうと、ベンチレlション効果、が発生しています。
そこで窓を少しだけ
(1か所のみ)開けると、その効果のおかげで換気扇の吸い込みのようになります。
するとあれよあれよという聞に中の空気が吸い出されるのです。
よどんだ車内の空気を
追い出したいときには効き目バッグンです。
これは雨の日にも使える手で、窓ガラスのく
もり防止にもなるのです。
真夏にはエアコンの風量を最大にして、冷気をむさぼるように浴びる人がいます。
しかし、風量を増しでもあまり効果はないのです。
風量の目盛りは2くらいにして、外気導入
にしておくと、高原にいるような心地よい車内空間が持続します。
バッテリーへの負担も
軽くてすみますので、ぜひ試してみてください。
「運転」とはちょっと違ってきますがます。
エアコンの使い方というのも人によって癖があり
最近のクルマにはオlトエアコンが標準装備されています。
確かに快適ですが、不必要
にスイッチをオンのままにしていませんか?
最近のエアコンはエンジンにも負担をかけにくい仕様になっています。それでも試しに
オlトエアコンをオフにしてみてください。
クルマが軽やかに走リ、その違いに驚くことでしょう。
小排気量のクルマほど知実にわかります。
やはりそれだけエンジンに負担をかけている
という証です。
さらにいえば、燃費に関してもはっきりと違いが出るほど影響します。
必要なときだけエアコンを入れて温度調節をするのというのが、クルマにも環境にもや
さしい行為です。
最後にMT(マニュアルトランスミッション)車の運転術についてお話ししておきましょう。
今や絶滅の危機にあるタイプで、ある種マニア向けの感も否めない現状ですから、
そこまでクルマ熱にうかされている人以外はここは読み飛ばしてください。
まず、冷えているときにギアが入りにくい症状の対処法から。無理に入れていては傷む
のは当然です。しかし、そんなときもちょっとしたコツで入れやすくなるものです。
一つは発進して2速へのシフトアップは、エンジン回転をあまり上げずにすることです。
そうすると比較的スムーズにシフトアップができ、冷えたエンジンにも負担が少ないのです。
次に基本的にギアの入りにくいクルマでは、たとえば3速から2速に入れる場合に直接
2速に放り込まずに、一度、2速に入れるような感じで、2速の入り口あたりにチョンと
当ててからもう一度入れると、ギアがスムーズに入りやすくなります。
MT車は変速の仕方で燃費も大きく変わってきます。エンジンに無理がかからない回転
でシフトアップすれば、それだけ走行抵抗も少なくなり燃費がよくなります。
要はマメにシフトアップしていけば、トランスミッションにも大きなトルクをかけない
ので負担は少なく、クルマに優しくなるというわけです。
MTの変速にはクラッチの操作は不可欠です。半クラッチを有効に使うことによって、
トランスミッションへの負担は少なくなり、しかもスムーズなシフトアップ&ダウンを行
えます。
あまり半クラッチを使うとクラッチが減っちゃうと思っている人もいるかもしれません
が、むやみにエンジン回転を上げて高負荷で頻繁に操作するのでなければ、それほど減る
ものではありません。
クルマの免許を持っていない人でも、人の運転するクルマに乗ったときにその人のブレーキの踏み方に気がつくはずです。
ガクンと前のめりになるような、ブレーキを連発されれば、さすがにイイ気持ちはしませんよね。スムーズなブレーキこそが、同乗者とクルマに優しい運転なのです。
上手なブレーキのかけ方はこんな感じではないでしょうか。一緒に乗っていて、いつ、ブレーキを踏んだのかわからない状態で速度が落ちていく.何事もなかったようにスッと停まる。
要するに同乗者の頭、がふらふら揺れたりしない、ブレーキ操作ということです。
これには特別な技術は何も必要ありません。、ブレーキペダルをどれくらい踏み込んだ時点で、ブレーキがききはじめるかのか、そしてそのまま踏み込んでいくとクルマがどのような状態になるかを把握して、とにかく気を遺った、ブレーキの踏み方をするだけです。
悪い例をひとつ出しておきましょう。
クルマの揺れが激しい運転をする人の多くは、、ブレーキペダルを踏むときに足全体が大げさに動いています。上手な人は足首を支点にしてつま先でコントロールしています。
ただし、緊急時には足全体を使ってでも力いっぱい踏み込んでください。
普段から、ブレーキをソフトに優しく踏むことで、クルマの各部にかかる負担も軽くなります。
タイヤなどはその最たるもので、タイヤへの負担が少ないということは、無駄なダストを出さずにすみ、ひいては環境にも優しいということに繋がっていきます。
みなさんはクルマのシートポジションをどのように決めていますか? シートポジシヨンにはその人なりの』だわりや癖がありますね。
「軽く腕を曲げた状態でハンドルを握ってみてください」といった教習所で習うシートポジションは比較的前寄りの位置取りです。
私が推奨するのはもう少し腕を伸ばし気味にしたスタイルです。理由は簡単です。万が一の事故の場合でも、く曲げた状態では腕は曲がりゃすくなります。
エアバッグで支えてはくれますが、本来は自力で支えるのがセオリーだと思うのです。
ときどき体をななめにして運転している人を見かけますが、これは論外です。
当たり前ですが、体はステアリングやペダル類に対して、きちんと正対させてください。
さらに、足の曲がり具合もチェックしてください。足が深く曲がったポジションよりも軽く曲がったぐらいのほうが、アクセルやブレーキペダルのコントロールを細かくできます。
最初はハンドルやブレーキ、アクセルペダルなどが少し遠めだと感じるでしょうが、しばらくすれば慣れますので安心してください。
余談ですが、中古車を見てまわっていると、ときどき外観はきれいだけどシlトがへたって破けているクルマを見かけます。
これは乗り降りのときに擦れて破れるわけですが、クルマを長く乗るにはできるだけ擦れないようなシlトポジションが最適なのはいうまでもありません。
要は前寄りのシートポジションをとっていると、それだけ運転席の空聞が狭いわけで、自ずと窮屈なクルマのハンドルを握った腕で身体を支えることができるからです。腕を軽乗り降りになってしまうということです。
車庫入れの話、が出たついでに、ここでは車庫入れがいまいちスムーズにいかないという人のために、その解決の手引きをします。
コツは二つあります。
一つ目は最初にクルマを止める位置。車庫入れにとまどっている人の多くが、車庫入れする前の位置取りに問題があります(パックギアに入れるときにいる場所)。
駐車するときは余裕を持って大きくクルマを動かすことが大原則です。
わかりやすくいうと、普段クルマを停止させる位置よりも少し前に進むということです。
距離があるということは、それだけ目標に到達するまでにクルマを動かす余裕ができるということです。
二つ目はサイドミラlの使い方です。何度も何度も切り返しては車庫入れをする人の多くが、亀のように首を伸ばして後方をたびたび確認しています。もちろん、目視というのは安全面では必要です。
しかし駐車するためにはサイドミラーでの確認を有効に使うのがコツです。
巷では「助手席の背もたれに手を回し、後ろを振り返ってパックする男がかっこいい」なんて話をよく耳にしますが、あれが駄目です。
極端にいえば、あんな大げさに後ろを振り返る必要はありません。
目視ばかりに頼って駐車していた人は、サイドミラーを見ながらの駐車というのは慣れるまでは怖いかもしれません。
ですから、最初はゆっくりでいいです。
ゆっくり動かせば必要以上にハンドル操作をしなくてすみます。
サイドミラーを上手に使いこなすためには、ミラーのポジションにも気を遣う必要があります。
サイドミラーをあまり見ない人の多くに、サイドミラlの位置が外側に向いている傾向がみてとれます。
サイドミラーを見ると、クルマのボディの側面が少ししか映っていない状態です。
これだと駐車するときに自分のクルマの位置を把握しづらいので、少し内側に向けましょう。
ただし、サイドミラーは駐車するときのためだけにあるのではないので、ほかの用途(走行中の後方確認)も考慮しながら微調整してください。
「いつも必要以上にたくさんハンドルを切っているなあ」と自覚のある人は、この際、ンドル操作の改善を行ってみてはいかがでしょうか。
まずは、車庫入れのときから始めてみるのも手です。今までハンドルを目一杯に切って車庫入れしていた人は、四分の一ほど回転を戻してみてください。
いっぱいにハンドルを切らなくてもたいていの場合、入れられるはずです。
ハンドルを切る量が最小限になるような、車庫入れの仕方を工夫することで、知らず知らずのうちに一般走行でもハンドルの切り方が最小限になってきます。
このほかに手っ取り早くハンドルを切りすぎる癖を直す方法があります。
冒頭でもお話ししたように、「ハンドルを持つ手の位置」を基本に戻す方法です。
これだけでも、日頃の粗雑になってしまった操作感覚を修正できます。
「なんだ簡単だ」と思われるかもしれませんが、片手運転をするような癖がついている人は、そう簡単に叩時叩分の位置に手はきてくれません。
意識していないとすぐに片手になっていますよ。
クルマを長持ちさせるには、毎日の運転の積み重ねが重要になってきます。ハンドル(ステアリング) の操作もその一つ。
十人十色といってもいいほど癖が出やすい操作でもあります。
まず持ち方ですが、教習所では「叩時叩分の位置を持ってください」なんて教わります。
しかし、免許をとって運転にも慣れてくると、さまざまな持ち方になってきます。
最近ではほとんどのクルマがパワlステアリングですから、片手でもスイスイとハンドルを切ることができます。
しかし片手では万が一手を滑らせてハンドル操作を誤ることもありますし、必要以上にハンドルを切る傾向も強くなります。
この「必要以上にハンドルを切る」というのが、クルマにJダメージを与えます。
パワーステアリングは人の手の力を増幅させてタイヤの向きを変えるので、運転している人にはハンドルを切ることによって、どれくらいクルマに負荷がかかっているのかがわかりにくくなってます。
今ではすっかり聞かなくなりましたが、昔の人は「据え切りをするな」などといって、止まった状態でハンドルを切ることを戒めていました。
走っている状態でハンドルを切ることは、さほど操舵系の装置に負担はかかりません。しかし、止まった状態では想像以上に負担がかかるものなのです。
油圧を使ったパワーステアリング装置では、停まっている状態からハンドルを切るとエンジン回転が下がります。
つまり、それだけエンジンにも負担をかけるほどパワーが必要ということなのです。
電動式のパワーステアリングであれば、エンジンにはそれほど負担はかかりませんが、操舵系にかかる負担は同じです。
操舵系の装置は壊れてしまうと、安くない修理費がかかります。
ちなみに、ハンドルがロックするまで切るのはもってのほかです。
異音がするのですぐにわかるはずです。